全員日本人の5人組ガールズグループ「UNICODE」
2024-04-17
少子高齢化が進むのは、日本も韓国も同じです。そしてその理由の一つとして不妊に悩む人が増えているという状況があります。日本でも菅政権の発足時から不妊治療への健康保険の適用が大きな政策の一つとして掲げられています。韓国では体外受精により妊娠することへの認識が日本よりも進んでいるのか、特に最近は体外受精で赤ちゃんを産む人が良く目につきます。
先日日本でも報道されましたが、 世界における双子の出生数が「過去最多」だとする研究論文がイギリスの研究陣により発表されました。毎年約160万組の双子が生まれており、約40年前と比較すると、約30%増となっているというのです。 新生児数基準で見ると、全体の2.4%が双子で、地球上で生まれる新生児42人に1人は双子だということです。
そしてこのニュースを受けてハンキョレ新聞は「韓国、双子増加率3倍以上で世界最高レベル」という記事を掲載しました。その内容をご紹介します。
体外受精の技術は1978年に登場し、試験管ベイビーと言われた赤ちゃんたちはこの40年ですでに800万人を越えると言います。そして試験管ベイビーの増加は一方で双子の増加をもたらしました。妊娠成功率を高めるために過排卵を誘導する注射で一度に2つ以上の卵子を採取して受精した後、子宮に移植するためです。
1980年代以降、ほとんどの国で双子の割合(出産回数基準)が高くなっています。双子が占める割合の増加率がアジアでは32%、北米では71%でした。特に、韓国の場合、1980年代初めの0.5%から2010年代初めの1.54%へと増加率が3倍に達します。
韓国では全体の出生率は減っているのに、双子はむしろ増えています。 韓国の出生児数は2000年に63万人、2019年には30万人と半数以下に減りましたが、同期間中双子は1万700人から1万4000人へと30%も増加しています。
韓国で初めて試験管ベイビーが誕生したのが1985年であることを考慮すれば、急激な増加傾向にあると言えます。統計庁が毎年発表する「2019年出生統計」によると、全体出生児数に占める双子の割合は4.6%に達します。これを根拠に推定すると、現在、韓国の双子出産比率は2%をはるかに超えていると推定されます。
中国や日本も同期間、双子の割合は高くなりました。しかし、増加率は韓国には大きく及びません。日本は同期間0.61%から0.96%に、中国は0.65%から0.98%へと増えています。
双子が増えるもう一つの原因は出産年齢の高齢化です。先進国や中進国の場合、女性の経済活動への参加が活発になり、結婚時期や出産時期が遅れています。ところが、加齢によって卵胞刺激ホルモンの分泌が活発になり、一度に2個の卵子を排出する可能性が高くなります。韓国の場合、30代後半(35~39歳)の妊婦から双子が生まれる割合が6.9%で、最も高いといいます。
体外受精施術で懸念されるのは、双子を妊娠した場合、早産および低体重児が生まれるリスクが相対的に高まることです。産婦にも妊娠性糖尿、産後うつなど妊娠合併症の危険が高くなります。そこで韓国では2015年から体外受精時に移植できる胚の数を最大5つから3つに制限しています。
高齢出産、そして不妊が進む韓国社会で今後も体外受精による妊娠は増えると思われますが、その施術にかかる莫大な費用に関しては残念ながら一向に安くなったという声は聴きません。
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