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ライフスタイル

東京オリンピックに向けて

#マル秘社会面 l 2021-05-05

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

先月、東京オリンピックの開催まであと100日という日に、朝鮮日報に掲載されたコラムに「それでも東京五輪に出場したい」というものがありました。内容を少しご紹介します。

東京五輪開幕を100日後に控えた14日、鎮川選手村で出会った選手のうち、コロナが恐ろしくて五輪に出場するかどうかについて悩んでいるという選手は一人もいなかった。ワクチンの副作用について懸念する選手もほとんどいなかった。その代わり「五輪の舞台に立つことさえできるなら、絶対に注射を打つ」「早く接種したい」という言葉だけが返ってきた。選手らは今この瞬間も、五輪の大舞台を夢見ながら日夜、汗している。外出、外泊、面会が禁止された隔離生活も受け止めている。彼らの骨身を削る努力を前に「この状況でなぜ五輪を行うのか」という言葉は簡単に言ってはならないのだ。

そして先月29日にオリンピックとパラリンピックに参加する韓国選手団に対する新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりました。 


韓国選手団のワクチン接種対象者は計931人です。このうち選手とコーチのほか30歳未満の対象者598人は、ワクチンごとに異なる接種間隔や大会までのスケジュールが考慮され、ファイザー製のワクチンを接種します。 

ファイザー製ワクチンの1回目の接種は4月29日、30日、5月3日、4日に行われ、これに該当しない選手団役員やサポートメンバー、協力会社の関係者などは5月中にアストラゼネカ製ワクチンの1回目の接種を受けることになります。


去年、オリンピックの延期が決まり、3月には選手村が閉鎖されました。多くの選手たちは練習する場所が見つからず、さすらいの生活を余儀なくされました。水泳の有望株であるファン・ソンウ選手は「去年は練習できるプールがなかった。今は泳げるところがあってありがたい」と話します。トレーニングセンターの前に家を借り「コロナに掛かる心配はなかった」と言うほど、家とトレーニングセンターだけを行き来しました。選手たちは五輪だけに集中してこの1年間を持ちこたえてきました。


一方ですでに金メダルを予想する種目もあります。韓国男子サッカーです。韓国は

4月21日、スイス・チューリッヒの国際サッカー連盟(FIFA)本部で行われた2020東京五輪男子サッカー競技の組み合わせ抽選会で、ニュージーランド、ルーマニアホンジュラスと同じグループBになりました。この結果について、サッカー関係者の間からは東京五輪に出場する16カ国の戦力を考慮すると、韓国にとって最も望ましい組み合わせだとの声が上がっています。

なぜならフランス、メキシコ、エジプトなどの強豪チームと同じ組になるのを免れたからです。韓国は7月22日午後5時、茨城県鹿島スタジアムでニュージーランドとグループリーグ初試合を行います。そして、3日後の25日午後8時、同じ場所でルーマニアと第2戦を、グループリーグ最終戦の相手であるホンジュラスとは28日午後5時30分、横浜国際競技場で対戦します。

韓国はこれまでの五輪代表チームでの対決で、ニュージーランドには3戦全勝しています。ホンジュラスには2勝1敗1分。ルーマニアとは五輪代表同士で対戦したことはまだありません。

韓国の金鶴範代表監督は組み合わせ抽選会後、「うちより弱いチームはない。最善の準備をしなければ目標を達成できない」「初戦はこん身の力を振り絞らなければならない重要な試合だ。全チームの選手と試合を徹底的に分析し、対応戦略を組む」と語っていました。ただ、米国のスポーツ・データ会社「グレースノート」は韓国の五輪のメダル有望種目を紹介するコーナーで、男子サッカーが金メダルを取ると予想しています。

朝鮮日報のコラムで特に印象深かったのはこの言葉でした。

選手たちは五輪だけに集中してこの1年間を持ちこたえてきた。五輪はぜいたくであり娯楽にすぎないという人もいるかもしれないが、文字通り人生の懸かった一大事という人もいるのだ。五輪の正常な開催について懐疑的に見つめる視線があったとしても、「なぜ五輪を開催するのか」という言葉だけはむやみに話すべきではない。日本政府のためではなく、この5年間全てを五輪に合わせて生きてきた選手たちの血と汗を尊重するためだ。

私も何よりもオリンピックにかけて来た全世界の選手たちのためにオリンピックが無事に開催されることを祈るのみです。

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