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ライフスタイル

第607話 ゲームの、他のコンテンツ化が進む

#アジュンマの井戸端会議 l 2021-05-18

玄海灘に立つ虹


先月ソウルの大規模な公演会場、世宗文化会館で開かれた音楽コンサート。

コロナ禍でソーシャルディスタンスの確保のため座席全体の66%に当たる4000席のみ販売されましたが、ソールドアウトとなりました。音楽のコンサートといってもクラシックなどではなく、なんとゲームのOSTの公演でした。公演の名称は「リーグ・オブ・レジェンドライブ:ジ・オーケストラ」。『リーグ・オブ・レジェンド』は世界中で毎月1億人、毎日2700万人が楽しむとされている超有名なゲームタイトルです。ゲームサントラの音楽会の開催は、世宗文化会館開館43年の歴史で初めてのことです。演奏はKBS交響楽団、指揮者はMBC交響楽団の楽団長が務めました。


人気コミックのドラゴンボールやアメリカのSF小説シリーズ『デューン/砂の惑星』などをモチーフにゲームがつくられたことはありましたが、最近ではその反対のケースが登場しているのです。ゲームがグローバルなビジネスになっているので、「ゲームのファン層を活かしてゲームの寿命をのばすとともに、多様なコンテンツでゲームファンの財布のひもを緩める戦略が展開されている」と専門家らは指摘しています。


韓国のゲームメーカー、ネットマーブルは、自社のゲーム『二ノ国:Cross Worlds』のテレビCMで、日本の作曲家、久石譲さんを起用し、注目されています。『ハウルの動く城』や『千と千尋の神隠し』などスタジオジブリの映画音楽を多く手掛けており、このゲームの音楽を担当した久石さんが登場するCMは、久石さんの指揮で東京フィルハーモニーがゲーム音楽を演奏するもので、演奏された音楽はそのゲームのテーマ曲です。ネットマーブルは2017年に『ストーンエイジ』というゲームをアニメ化し、KBSで放映したこともあります。


韓国のゲームはウェブトゥーンやウェブ小説にもなっています。ゲーム『ミルの伝説2』はウェブトゥーン化とウェブ小説化が同時に行われました。このゲームは2001年にリリースされ、中国やヨーロッパなどで2兆ウォン代の売り上げを記録しており、去年12月に公開されたウェブトゥーンはこれまで350万人が閲覧しています。また『サマナーズウォー』というゲームはこの6年間、200余りの国で16の言語でサービスされ、韓国のモバイルゲームで初めて1兆ウォンという売り上げを記録しています。このゲームもウェブトゥーン化され、来年世界に配信されるということです。『バトルグラウンド』も、ドラマ『ミセン-未生-』や『シグナル』のプロデューサー、イ・ジェムンさんとタッグを組んで、ゲームのドラマ化、ウェブトゥーン化に乗り出しています。

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