メニューへ 本文へ
Go Top

ライフスタイル

第608話 韓国産クラフトビールの大躍進

#アジュンマの井戸端会議 l 2021-05-25

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank

韓国産のクラフトビールの消費が増えています。

韓国クラフトビール協会によりますと、去年、韓国のビール市場で、韓国産のクラフトビールは1180億ウォンの売り上げを記録しました。2017年には433億ウォンでしたから、3年間で2.7倍成長したことになります。


ちなみにこの期間中、韓国産のクラフトビールで一番の売り上げを上げたのは、済州(チェジュ)ビールです。売り上げは2017年22憶ウォンだったのが、2020年には335億ウォンと、15倍伸びています。


一方で輸入ビールの市場はだいぶ委縮しています。関税庁がまとめた統計によりますと、ビールの輸入額は2014年1億1168万6千ドルだったのが2018年には3億968万3千ドルにまで成長しましたが、それがピークで、それ以降は減少を続けています。2020年には2億2685万9千ドルで、それまでの3年間で売り上げが26.7%減少しています。これは日本のビールの輸入が急減した影響が大きかったと分析されていますが、輸入ビールが減少した分が韓国産のクラフトビールの需要で埋められているという認識で、それだけ韓国産クラフトビールの人気が高くなっているのではないかとみられています。


韓国産のクラフトビールも大型スーパーやコンビニで多様な種類が販売されるようになり、それらも、いわゆる「4本1万ウォン」(500ml缶)で売られているので、価格競争力も持っています。いわゆる「4本1万ウォン」のマーケティングは以前輸入ビールで多く使われ、それが輸入ビールの需要を増加させた大きな要因になりました。しかし今では韓国産のクラフトビールも同じ条件で多様な種類が販売されるようになったため、「輸入ビールの価格競争力がだいぶ低下し、メリットがなくなった」とビール業界の関係者はみています。


クラフトビール人気の盛り立て役となったビールは済州ビールだといえますが、最近になって、特定のコンビニ(CU)だけで販売されているクラフトビールがあり、これが爆発的に売れていて、クラフトビール全体の人気を押し上げているのではないかとみられているほどです。「コムピョ小麦ビール」です。コムピョ(日本語で訳すとクマ印)小麦粉は、1953年に設立された大韓製粉の有名なブランドの一つです。小麦粉の会社と韓国第3のビールメーカー、セブンブロイがタッグを組んで、去年5月に誕生させたのがコムピョ小麦ビールです。このビールはカス、テラ、ハイネケンなど人気のビールをすべて押さえて、コンビニの缶ビール全体の売り上げ首位を記録しています。現在コムピョ小麦ビールの販売本数は一日15万本を超えています。需要に追い付けなくなったセブンブロイが4月からロッテチルソン飲料にOEMの形で委託生産を始めるようになり、大量生産が可能になりました。これを機に他のコンビニでも相次いでクラフトビールを販売するようになっています。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >