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ライフスタイル

第611話 40~50代をターゲットにしたテレビ番組が増えています

#アジュンマの井戸端会議 l 2021-06-15

玄海灘に立つ虹

ⓒ KBS

ニューヨークで共同生活を送る男女6人組を描いたアメリカドラマ『フレンズ』は一世を風靡した大人気シリーズです。1994年~2004年にかけて放送されたこの作品は、韓国の40~50代でも観ていた人が多く、英会話のテキストとしても有名です。その『フレンズ』のオリジナルキャストが17年ぶりに再集結する特別番組『フレンズ:ザ・リユニオン(原題)/Friends: The Reunion』が5月にアメリカの動画サービスサイトを通じて配信され、アメリカでこのサービスを契約している世帯の29%が配信初日に視聴したそうですが、視聴した年齢層としては35歳~54歳が半数以上を占めていたということです。多くの視聴者が、以前観ていた番組を懐かしがり、思い出に浸っていたことになります。


韓国でもこの世代、40代~50代の視聴者をターゲットにした番組が放送されるようになっています。たとえば、SBSの『燃える青春』。出演者はすべて50代の男女芸能人で、今の20代~30代にとっては、活躍していたときのことを知らないという人ばかりが出演していますが、40代~50代にとっては自らの青春時代を思い出させる当時のアイドル的存在が出演している嬉しい番組です。実際、視聴率の調査では50代の男女の視聴率が最も高いということです。


若者のテレビ離れが言われるようになって久しいですが、地上波だけでなく、ケーブルテレビやIPTVなどでも、50代の利用が著しく多くなっています。放送通信委員会の調査によりますと、去年、これらのメディアをもっとも多く利用した年齢層が50代で、利用率は96.3%にのぼったということです。こうした流れを汲んだ形で、ケーブルチャンネルのtvNストーリーは40代から50代の俳優や歌手など男性たちに、バケットリスト(生きている間にやっておきたいことのリスト)の実現に挑戦してもらうという内容の番組『火花美男子』を5月から放送しています。


ただ、昔のものなら何でもいいというわけではありません。今の中高年層は大衆文化が爆発的に栄えた時期に少年期、青少年期を過ごしています。白黒テレビがカラーテレビに取って代わった時期を経験していますし、ケーブルテレビやインターネットに初めて接した世代であり、海外旅行の自由化の恩恵にあずかった世代で、依然として文化的なニーズが強い世代だと分析されています。


一方で、この世代の文化が若い世代の共感を得ている例も見受けられます。たとえば、SG Wanna Be(SGワナビー)の復活です。2000年代初め、「タイムレス」、「ラララ」などの楽曲で絶大な支持を得ていた男性3人組のボーカルグループですが、最近では表舞台で観ることはほとんどなくなっていました。それが最近、MBCのバラエティー番組に出演したことで人気が再燃、10代~20代の割合が圧倒的に多い音源チャートの上位に過去のヒット曲が軒並みエントリーするという現象がありました。「当時の感受性が今の若者たちに斬新なものとして受け止められている」と分析されています。

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