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ライフスタイル

第616話 ゴルフバラエティー番組と韓国のゴルフ人気

#アジュンマの井戸端会議 l 2021-08-03

玄海灘に立つ虹


韓国のバラエティー番組で最近目につくのは、ゴルフ関係の番組の多さです。たとえば、TV朝鮮『ゴルフ王』、JTBC『セリモニー(セリマネー)クラブ』、SBS『チームを分けて072(コンチリ)』、MBN『グランパ』(平均年齢70代の俳優たちがプレー)、SBS Plus『ラブショット』(未婚の男性スターと女性プロゴルファーが組んでプレーし優勝を争う)などなど、地上波、ケーブルを問いません。ユーチューブなどのインターネット番組を合わせると、それこそ枚挙にいとまがないくらいです。


ゴルフ関連のバラエティー番組が増えている理由は、まず、韓国でゴルフ人気が高まっていることが挙げられます。韓国のゴルフ人口は増加傾向にあります。韓国レジャ―産業研究所によりますと、去年、韓国のゴルフ人口は515万人。人口全体(5182万人)の10%ほどを占めており、新型コロナウイルスの感染が広まる前の2019年より10%増えています。特に20~40代のゴルフ入門者が増えているということです。韓国レジャー産業研究所によりますと、去年、韓国国内のゴルフウェアの市場規模は前の年より11%成長した5兆1250憶ウォンでした。この研究所は来年の市場規模が6町3350億ウォンに達するだろうと予測しています。


次の要因としては、ゴルフは、テレビの主な視聴者層である中高年の関心を引くことができる素材である点です。また、コロナ禍で、屋外での撮影のほうがスタジオ撮影より、感染防止により徹底することができるという現実的な理由もあります。それに高価なゴルフの道具の間接広告は、制作費を工面する上で有利に働きます。


ゴルフバラエティー番組はディテールは少しずつ違いますが、共通点が少なくありません。まず、ゴルフのルールなどが全く分からなくても興味が持てるようゴルフのことを紹介しています。また、ゴルフが好きな、または上手な芸能人が毎回ゲスト出演し、番組のMCたちとゴルフ対決をします。出演者が、数十年のキャリアを持つ中高年、ゴルフを始めたばかりの若者世代、プロゴルファー出身の組み合わせである点も似ています。ですからいくら差別化を図るといっても、素材や出演者の特徴などが重なっている状況で、すでに食傷気味になっているという反応も出ています。それに、道具や用品、練習施設などが必要なゴルフは、大衆的なスポーツにはなりえないとして、多くの視聴者の共感を得るのは難しいのではないかという指摘もあります。


話題をさらったバラエティー番組に追随する形で同じ素材の似たような番組が次々にオンエアされるのはよくみられる現象です。しかし結局は視聴者に飽きられました。ゴルフという素材は新鮮ですし、韓国国内のゴルフ人気も盛り上がっていますが、果たしてどれだけの番組が生き残れるのかに関心が集まっています。 

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