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第625話 釜山国際映画祭が開催されています

#アジュンマの井戸端会議 l 2021-10-12

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

第26回釜山国際映画祭が、2年ぶりにオフラインで開催されています。

10月6日に行われた開幕式は、1200人余りの観客がマスクを着用して見守りました。

開幕式には新型コロナウイルスのワクチンの接種を完了し2週間以上経った人と、72時間以内に受けたPCR検査で陰性が確認された人のみ参加することができました。

開幕作は、イム・サンス監督の『幸福の国へ』(韓国)でした。脱獄囚(チェ・ミンシク演)と患者(パク・ヘイル演)による、笑いあり涙ありのロードムービーです。ちなみに上映館で座ることができるのは、全体の50%の座席だけとなっています。


それでも去年の第25回映画祭とは違い、開幕式と、その前のレッドカーペットのイベントも行われ、俳優たちのレッドカーペットルックを観ることができました。

今年は70ヶ国から、合わせて223本の作品が参加しています。参加作品が300本を超えていた例年に比べると本数は減りましたが、コロナ禍元年だった去年(68ヶ国、192本)に比べると増えています。また、カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界三大映画祭の受賞作が参加作品に多数含まれています。今年のカンヌ国際映画祭でコンペティション部門最高賞のパルム・ドールを受賞した『Titane(チタン)』(フランス)や、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した『Bad Luck Banging or Loony Porn』(ルーマニア・ルクセンブルク・クロアチア・チェコの合作)、2021年・第78回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した『ザ・パワー・オブ・ザ・ドッグ』(ニュージーランド・オーストラリア合作)などがそれです。 


そして2021年・第74回カンヌ映画祭コンペティション部門で脚本賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』の監督、濱口竜介さんは直接釜山を訪れ、『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督と対談しました。釜山映画祭のガラプレゼンテーション部門で、濱口竜介スペシャルと題して、『ドライブ・マイ・カー』と『偶然と想像』が上映され、スペシャルトークとして二人の対談が行われたのです。濱口監督は、今年のベルリン映画祭でも『偶然と想像』で審査員グランプリを受賞しました。この二人は2019年の釜山国際映画祭でポン監督の『殺人の追憶』をテーマに対談していて、互いにファンであることを公言しています。 


コンペティション部門のニューカレンツには日本の片山慎三監督の『さがす』も出品されています。ワールドプレミアとして世界で初めて釜山で上映されます。その他にも、アジア映画を集めた「アジア映画の窓」などほとんどの部門に日本の作品が出品されています。また今年はネットフリックスなどのOTTサービスを通じて配信された作品を集めて上映する「オンスクリーン」部門も新設され、ドラマと映画、オンラインとオフラインの境界がだんだんと無くなってきている現実を反映させたと評価されています。


第26回釜山国際映画祭は10月15日に閉幕します。閉幕作はリョン・ロクマン監督の『梅艶芳(アニタ・ムイ)』(香港。歌手および女優として活躍したアニタ・ムイ(梅艶芳)の伝記映画)です。開幕作、閉幕作、ともにワールドプレミアで、世界で初めての上映となります。

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