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ライフスタイル

ソウルの電気バス3分の1が中国製

#マル秘社会面 l 2021-10-20

玄海灘に立つ虹

ⓒ Daegu Metropolitan City

現代自動車の乗用車が北京の街を走っているのと同じように、今では中国の自動車メーカーの電気バスがソウルの街を走っているようです。

ソウル市とソウルバス運送事業組合が実施した2021年度のソウル市内の電気バス導入入札352台のうち33.2%に達する117台が中国ブランドのバスでした。ブランド別にはハイガーが79台で最も多くなっていました。

ソウル市は去年313台の電気バスを新たに導入しましたが、そのうちの22.3%、70台が中国製の電気バスでした。つまり去年ソウルの街を走っていた電気バスの中で5台に1台は中国製で、今年はさらにその割合が増え3台に1台が中国製ということになります。

韓国全体で見てみると韓国自動車産業協会によれば、去年の国内の自動車市場では電気バスが1008台販売されたということです。2018年の138台に比べて6倍以上増加した数字です。環境に優しい電気バスの需要は今後も増えていくものと思われます。

問題は成長している電気バス市場の相当部分を中国製の製品が占めているということです。今年上半期、6月までに販売された電気バスの中で中国製の割合は40%でした。2019年の26%、去年の34%に続き継続して増加していることが分かります。

中国製のバスに人気が集まる理由は値段の安さです。中国の主要電気バスメーカーは国内のディ―ラーを通じて輸出していますが、値段は1台当たり4億ウォン前後で、これは韓国製の電気バスに比べて1億ウォンほど安い価格です。

さらに販売されているモデル数も中国製の電気バスは25種類、国産の電気バスは20種類で、乗客の数や運行距離が複雑なバス業界としては多様なモデルをもつ中国メーカーの製品の方が良いということになります。

また超小型電気自動車市場でも中国メーカーの製品が売れています。去年国内で販売された超小型電気自動車1855台のうち969台が中国製でした。全体の52.2%を占めていることになります。超小型電気自動車に関しては韓国のメーカーはほとんどが中小企業だということもあり、中国メーカーの進出はこれからも続きそうです。

そして中国は電気バス、超小型電気自動車に続いて普通乗用車の電気自動車市場にも進出しようとしています。今年「アイオニック5」と「EV6」を発売し、電気自動車市場への進出に拍車をかけている現代自動車としては無視できない存在となっていきそうです。

韓国自動車研究院によれば「中国はブランドの重要性の低い市場と車種を中心に輸出の底辺拡大を図っています。トラック、バス、バンなど購買時の意思決定に経済性が一番重視される商用車、準商用車の輸出に積極的に取り組んでいる」ということです。

今度、町で電気バスを見かけたら、じっくり観察し、乗り心地にも気を付けてみたいと思います。

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