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ⓒ YONHAP News

春の到来を前に大量のミツバチが巣箱から姿を消したことがわかりました。その数、77億匹以上です。

韓国養蜂協会が韓国各地の養蜂協会所属の農家を対象に今月2日までミツバチ失踪被害の調査を行ったところ、農家4159戸、計38万9045個の巣箱で被害が発生したことが分かりました。同協会に登録された養蜂農家全体(2万3582戸)のうち、17.6%で被害が生じており、少なくとも77億8090万匹以上のミツバチが消えたことになります。

特に南部地方、慶尚北道では飼育中の巣箱全体(15万6419個)の半数近く(47.7%)からハチが消えてしまいました。全羅南道では協会に登録された農家の74.3%1360戸が被害にあったということです。

農村振興庁などは、今回のミツバチ大量失踪現象を、害虫であるヘギイタダニの発生や異常気象などが複合的に作用したからだと分析しています。 農村振興庁は養蜂協会、農林畜産検疫本部などと共同で調査を行い、ミツバチ失踪被害が発生した巣箱の大部分でヘギイタダニが観察されたと明らかにしています。

また天候不良も大きな原因だと見られています。農村振興庁傘下の国立農業科学院のチェ・ヨンス研究官は「11-12月の温かい気温のせいで、越冬すべきハチが外へ出て採集活動を行い、体力を消耗してしまい免疫力が低下したものとみられる」とし、「体力の弱ったハチが、天候など外部環境にデリケートに反応し、外に出て戻れなくなってしまったと推定される」と語っています。

ミツバチの大量死は世界的な現象です。アメリカでは2006年にミツバチが大量死しているという事実が初めて報じられました。その後も2010年代に入ってから最近までの間に、ミツバチの数は40%も減少したといいます。欧州やアジアでもハチの個体数が減っています。またハチは1、2匹ずつ減るのではなく、ハチの巣単位でまるごと消えてしまうのが特徴です。

現在、世界には2万種類以上のハチが生息していますが、近年の気候や農業環境により、多くのハチが減少しています。受粉をするハチがいなければ、世界の農地の35%の収穫量が低下し、世界の主要な農作物の87品種が影響を受けてしまいます。 ミツバチの減少の原因は、主に田畑の農薬、森林伐採などの自然破壊による自然の減少、病害虫、気候変動、遺伝子組み換え農作物などです。

蜂のニュースというと韓国では、春になり先祖の墓の草むしりに行ったときに蜂に刺されたというのをよく目にします。でもそんなニュースが聞けるのも、まだ蜂と共存している証拠なんだという気がしてきました。

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