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ライフスタイル

ムン大統領最後のインタビュー

#マル秘社会面 l 2022-04-27

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

ムン・ジェイン大統領が任期が残り1カ月を切る今、相次いでメディアに顔を見せています。25日には大統領府内の庭園で2年半ぶりに記者懇談会を開きました。また大統領になるきっかけともなった、パク・クネ前大統領の弾劾の口火を切ったケーブルテレビJTBCでは「対談―ムン・ジェインの5年」というインタビュー番組が25日と26日の二日にわたって放送されました。記者懇談会、そしてインタビュー番組中でのムン大統領の話をまとめてご紹介します。


ムン大統領の任期は5月9日までですが、最終日はどう過ごされますか?いつ大統領府を出るのですか?

午後6時に業務を終えて退勤する計画です。5月9日午後6時に青瓦台の執務室を出て、この日の夜は青瓦台内の公邸ではなく外部のホテルに宿泊し、翌10日の次期大統領の就任式に出席します。その後、高速鉄道(KTX)で慶尚南道梁山市にある自宅に向かいます。

最終日(の夜)を青瓦台で過ごさないことは、別に不便ではありません。その日の夜12時まではムン政権の責任なので、青瓦台は当直職員が勤務し、私は業務連絡網をしっかりと維持します。


退任後の生活は? 政治は続けるのですか?

平凡な市民、平凡な国民として行きたいところに行き、食べたいものがあれば食べに行き、旅行にも行きたいです。

現実的な政治には関与せず、特別注目を浴びるような暮らしはしたくありません。盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は1日1回訪ねてきた人たちとあいさつする時間を設けていましたが、私はそのようなことはしません。 偶然に会うことはあっても、わざわざそのような日程をつくることはありません。


次期大統領が執務室を龍山に移したことについてはどう思われますか?

「青瓦台時代」が幕を下ろすことが、これまでの韓国の歴史、青瓦台の歴史に対する否定的な評価のために、何かを精算するという意味で使われたら、それは韓国の歴史を歪曲し、韓国が成し遂げた成果を否定する行為だと思います。

(初代大統領の)李承晩(イ・スンマン)大統領から私に至るまで、歴代大統領の功績と過ちがありますが、韓国は第2次世界大戦以後、最も成功した国という評価を受けています。その歴史を清算の対象と感じるのであれば、それは正しくないと思います。


JTBCとのインタビュー番組ではさらに突っ込んだ話をしています。自分に対する評価では「帝王的な大統領」と言われたのが一番残念だと話していました。

そして中国とアメリカとの関係について、親米ですか、親中ですかという質問には

アメリカは大切な韓国の唯一の同盟です。韓米同盟は韓国の外交の根幹です。しかしまた中国は国境も近く、韓国最大の交易国です。中国とも調和をとって良い関係を維持しなくてはなりません。それ以外、他の答えはありえません。

例えばアメリカの味方か、中国の味方か。そのような二者択一を求められてはいけないということです。そしてそれをディレンマだと考える必要もありません。ディレンマだと考えるのは被害意識のようなものですが、わが国がその間の存在だということでしょう。


アメリカのトランプ大統領に対する評価は?

アメリカ内、あるいは世界的な評価を離れて、韓国との関係においては非常に良いアメリカ大統領だったと思います。

特に北朝鮮との交渉に好意的ではなかったアメリカ内の雰囲気にもかかわらず実務的な合意無しにトップダウン方式でキム・ジョンウン国務委員長と会い、説得しようとしたのは非常に素晴らしいことです。当時の決断を通じて韓半島局面が180度変わりました。

ただ防衛分担金を5倍に引き上げたのは、一つだけ悪かったですね。


ではキム・ジョンウン国務委員長に対する評価はどうですか? トランプ大統領には非常に好意的でしたが。

評価はしません。今は評価するには適切な局面ではないと思います。


過去には肯定的に評価されていましたよね?

あの時は良い対話のパートナーでした。今は評価するには適切ではありません。なぜなら今はICBMを発射し、これは明らかにレッドラインを超えた行為です。そして対話をやめるという信号かもしれません。しかしこれが対話の完全な断絶になるのかは、まだはっきりしていません。新政権は当然、対話を復元するための努力をアメリカとの緊密な協調の中でしていくべきだと考えます。 


任期前半には雄弁だった大統領が任期後半にはメデイアとのインタビューにも応じず、沈黙を続けていたと言われたものです。次の大統領には5年後ではなく、毎年こういうインタビューに応じてもらいたいものです。

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