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ライフスタイル

解剖大統領就任式

#マル秘社会面 l 2022-05-04

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

5月10日に国会議事堂前で行われるユン・ソンニョル次期大統領の就任式、少しずつその内容が明らかになっています。今回の大統領就任式の様子を、これまでの就任式と比べながらご紹介したいと思います。


日本からは誰が出席するのか?

日本からは岸田首相の代わりに、林外相が出席する方向で調整が行われているようです。ではこれまでは誰が来ていたのでしょうか。

2000年代以後を見てみると、2003年のノ・ムヒョン大統領の時には日本からは小泉首相が出席しました。2008年のイ・ミョンバク大統領の時にも福田首相が来ています。しかしその後は、2013年のパク・クネ大統領の時には首相ではなく、麻生副首相が出席しました。2017年のムン・ジェイン大統領の就任式はパク大統領の弾劾訴追に伴う大統領選挙で当選したので、就任式自体が略式で行われ、そのため海外からの来賓の出席はありませんでした。

つまり、イ・ミョンバク大統領の時までは日本の首相が直接出席していましたが、それ以後は首相の出席は無くなっているということです。


アメリカからは誰が出席するのか?

セカンド・ジェントルマン、ハリス副大統領の夫でアメリカ史上初の「セカンド・ジェントルマン」である、ダグラス・エムホフ氏が出席します。

アメリカはこれまで歴代大統領の就任式に、ノ・ムヒョン大統領の時にはコリン・パウエル国務長官が、イ・ミョンバク大統領の時にはコンドリーザ・ライス国務長官が、パク・クネ大統領の時にはホワイトハウスのトーマス・ドニロン国家安保補佐官がそれぞれ出席しています。


歴代の大統領の出席は?

まずムン・ジェイン大統領は、9日に大統領府青瓦台を出て、ソウル市内に一泊した後、就任式に出席すると明らかにしています。

そして大邱の自宅で療養しているパク・クネ元大統領も、体調を整えて出席したいと言っています。興味深いのは、ムン大統領とパク元大統領、これまでの慣例からすればその席は隣り合うだろうということです。就任式当日のカメラはこの二人に集中するのではないかと思われます。

その他、亡くなった元大統領の代わりに家族が招待されます。ノ・ムヒョン大統領の夫人、クォン・ヤンスクさんは今のところ、健康などを理由に欠席の意思を伝えていると言われます。チョン・ドゥファン大統領の夫人、イ・スンジャさんと、ノ・テウ大統領の長女のノ・ソヨンさんが出席します。


その他の出席者は?

与野党代表や国会議員、最高裁判所長官などの政界、司法界の要人、各国大使などの他に一般国民も多数出席します。ホームページを通じて大統領就任式に出席したい人を募集したところ、19000人の応募があり、そのうちのおよそ半分9813人に招待状が発送されました。また審査を通じた特別招待者が700人です。

そのほか、世界的な人気を呼んだ「イカゲーム」の「カンブおじいさん」で有名な俳優オ・ヨンスさん、2010年の天安艦沈没事件の生存者チョン・ファンスさんらが国民希望代表20人の一人として招かれています。

また普通の日本人が招待されて話題になっています。

韓国に法務協力官として派遣されていた小池忠太検事です。小池検事は最高検察庁が主催した国際刑事法のカンファレンスにパネラーとして出席し、その縁で当時検事総長だったユン次期大統領と親交を深めたということです。

小池氏は現在帰国して青森地検に勤務しており、「日本の公務員の立場にあるので、上司と相談して就任式に出席するか決めたい」と言っています。


祝賀公演は誰がでるのか?

一時、祝賀公演にBTSが出るという話が報道され、ファンの間から「BTSを政治的に利用しないで」という声が上がり、BTSの出演は無くなりました。

これまでの歴代大統領就任式では、大衆的に人気のある歌手や国家を代表する文化芸術家の公演が行われました。

例えば、イ・ミョンバク大統領の時には、チョン・ミョンフン氏が指揮するソウル市立交響楽団によるベートーベンの第9交響曲第4楽章「歓喜の歌」の演奏が行われました。

パク・クネ大統領の就任式の時には当時「江南スタイル」でワールドスターとなっていたサイの祝賀公演が行われました。サイが「江南スタイル」を歌って踊ると、就任式の会場にいた数万人の参加者も一緒に踊ったという逸話も残っています。

今回の就任式に関してはユン次期大統領の「子供や青年、恵まれない人々など、舞台に立つ人々についても『私たちの隣人』にしてほしい」という話があったということで、スター中心の公演よりは子供たちや一般の人々が登場するのではないかという推測が出ています。


就任式後の来賓晩さん会はどこで

ユン次期大統領は今の大統領官邸、青瓦台には入らないということで就任前から大きな話題を巻き起こしていますが、就任式の晩さん会場もこれまでとは違うようです。これまでは外国からの来賓のための晩さん会は青瓦台内の迎賓館で行われていましたが、今回は新羅ホテルの迎賓館で行われるということです。

これは青瓦台が就任式の日の午後から一般国民に開放されるため、晩さん会のために開放時間を短縮することはしないという意味です。またホテルで行うのは費用がかかり過ぎるという声も出ていましたが、もともと青瓦台で行われる際にもホテルからスタッフが出張・派遣されて行うため、出張費と新羅ホテルの迎賓館を借りる値段は変わらないということです。ちなみに晩さん会の費用は5000万ウォンだそうです。


就任式まであと1週間あまり。野外で行うので天気が心配ですが、幸い雨の予報はでていません。

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