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ライフスタイル

第687話「財閥家の末息子」がついに最終回!

#アジュンマの井戸端会議 l 2022-12-27

玄海灘に立つ虹

JTBCの金土日ドラマ「財閥家の末息子」が12月25日に最終回を迎えました。全16話で、韓国のドラマのミニシリーズ(16話前後で終わるドラマ)としては初めて、週に3話の放送を行うという新しい試みをするなど、ドラマ以外でも話題をさらった作品でした。最終回の視聴率は全国で26.9%、首都圏で30.1%で、首都圏では、2022年のミニシリーズとしては最高の視聴率を記録しました。


「財閥家の末息子」は、 現在の記憶を持って過去に戻ったチン・ドジュン(ソン・ジュンギ演)が、自分が知る未来の記憶を利用して財閥を牛耳ろうとする過程を興味深く描いています。ウェブトゥーンが原作の作品で、過去、未来など記憶や状況が行ったり来たりするストーリーです。それでも、近現代史の主な事件がストーリーに反映され、ファンタジーと現実をうまく溶け込ませたという評価を得ました。例えば大韓航空機爆破事件(1987)やIMF(国際通貨基金)の救済を受けた通貨危機(1997)など、1980年代から90年代の政治や経済の状況を背景にしたストーリーが出てきました。


それに、実在する財閥や人物をモデルにしたと思えるような状況が少なくなく、リアルな描写で注目を集めました。実際、ドラマに出てくる架空の財閥、スニャングループのチン・ヤンチョル会長(イ・ソンミン演)が最初のビジネスとして精米所を営むことでスニャンを大きくしたという設定は、過去にサムスングループのイ・ビョンチョル会長が、馬山(マサン)の協同精米所で事業を興した点と似ています。また、チン・ヤンチョル会長がお寿司一貫に使われている米粒の数を板前さんに尋ねるシーンがあるのですが、これはイ・ビョンチョル会長の実際のエピソードだそうです。


「出た回と出なかった回の視聴率が違う」と言われたほど、圧倒的なカリスマを誇ったイ・ソンミンをはじめ、ソン・ジュンギなど主人公だけでなく、スニャン家の3兄妹などオーナー一族や秘書室長なども演技派ぞろいで、奇抜な設定やストーリーもなんとなく納得しながら観ることができました。ただ、エンディングが原作とは異なっていたこともあって、エンディングについての賛否両論がネット上でずいぶん交わされています。だとしても、 韓国ではネットフリックス、ディスニープラス、ティービング(韓国のOTT)でテレビと同時に公開されていたにもかかわらず、テレビであれだけの視聴率を上げたのは、数々の魅力があったからに違いありません。

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