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ライフスタイル

航空料金いつ下がる

#マル秘社会面 l 2023-05-03

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

4月の韓国の航空利用者数は国内線、国際線を合わせてコロナ以後 初めて、 1000万人をこえました。コロナ以前の2019年4月が1286万6000人だったのに比べると回復率は80.5%です。特に日本と中国路線の利用客が多く、仁川―成田間の4月の利用客数は25万2000人でこれは2019年4月の21万人よりもむしろ多くなっているほどです。ただコロナ前の2019年には国際線の利用客数が国内線の利用客数よりも多かったのに比べて、今年は4月現在、まだ国内線の方が多くなっています。

そのため航空会社は国際線の路線の増便、新規航空機の導入、乗務員の採用など活発な動きを見せています。


しかし利用者の立場からすると、航空料金はまだまだ高く、コロナ以前と比べると1.5倍から2倍以上になるものもあります。ではなぜ航空料金が高いままなのか。これだけ海外に出かける人も増えているのに、需要はあるのになぜか。


航空業界によると理由は4つだそうです。一つ目は航空機の供給が旅行需要に追い付けないからです。

コロナ禍の間、航空会社はコスト削減のためにリースしていた航空機を解約しました。航空技術情報システムによれば2019年には413機だった国内航空会社の所有航空機数が去年は364機にまで減少しました。ここにきて慌てて増便はしているものの、需要には追い付けないということです。

二つ目は製造会社の問題です。ボーイングやエアバスなどの製造会社でも航空機の供給速度が遅くなっています。これはロシアによるウクライナ軍事侵攻の余波だということです。ロシアに対する制裁措置の影響で飛行機部品の制作に必要な原資材の確保が難しいためです。

三つ目は航空会社の人出不足が航空価格の上昇を煽っています。乗務員や整備士など多くの人材がコロナ禍に他の業界に移っていきました。

最後は国際原油価格の上昇に伴う燃油特別付加運賃の上昇が航空価格の上昇に結び付いています。

また日本や韓国などのアジア諸国が北米やヨーロッパの国々よりもコロナによる防疫措置が長く続いたことも、該当地域を結ぶ路線の価格を相対的に引き上げている要因だという分析もあります。


政府は9月までには国際線の運航回数を4年前の90%水準まで引き上げると言っています。今年2月が50%水準でしたから、かなり早いスピードで回復を図っているとはいえます。

最後に業界関係者の展望を聞いてみると、まず航空会社では「需要に比べて供給が多ければ、航空会社であれ、旅行会社であれより特価の安いチケットを売るようになるでしょう。しかし今はそういう安いチケットがないので、利用者の立場からすれば航空券が以前に比べて高いと感じるしかないのです」

そして旅行会社ではこんなことを言ってます。「20-30年前と比べればそれでも航空料金はだいぶ安くなりました。そして一番安かったのが2018年、19年の頃でした、なので、その水準まで下がるというのは難しいと言えます。現実問題として燃油特別付加運賃は上がっているのですから」


安い航空券を見つけるのはまだちょっと難しそうですが、でも夏のシーズンが過ぎれば下がるという見方も出ています。それに期待をかけましょう。

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