ⓒ Getty Images Bank今日は韓国で幅広い世代に愛される歌謡曲「뭉게구름(ムンゲクルム)―入道雲」をご紹介します。軽やかなメロディとさわやかな歌詞が、真夏の空にぴったりの歌です。
「入道雲(뭉게구름)」
이 땅이 끝나는 곳에서 뭉게구름이 되어
この地の果てで入道雲になって
저 푸른 하늘 벗삼아 훨훨 날아 다니리라
あの青空と友達になって ゆうゆうと飛び回ろう
이 하늘 끝까지 가는 날 맑은 빗물이 되어
この空の果てまで行く日 澄んだ雨になって
가만히 이 땅에 내리면 어디라도 외로울까
静かにこの地に降るならば どこだってさみしくなんかない
이 땅의 끝에서 모두 다시 만나면
この地の果てで またみんなで会えたら
우리는 또 다시 둥글게 뭉게구름 되리라
私たちは再び むくむくと入道雲になろう
こんな歌です。まっさおな空にむくむくと膨らんでいる真っ白な入道雲が思い浮かびませんか。
この歌はイ・ジョンソンが1976年に作詞作曲し、グループ「ヘバラギ 」などが歌ってヒットしました。2006年にはパク・ヘギョンがカバーしたバージョンがコマーシャルソングとなり、再び人気を呼びました。80~90年代の大学生たちが集まってギターを弾きながら歌う定番の曲でもあり、小学生の子どもたちも好んで歌う歌です。
私がはじめてこの歌を聞いたのは、ある中学校を訪れたときでした。放課後のクラスで騒いでいた生徒たちが、この曲の伴走が流れると一斉に声を合わせて、楽しそうに歌い出したんです。そのときの生徒たちの表情がとても清々しくて、みんな大好きな歌なんだなあ、とほほえましく思いました。
やさしい曲なので、何度も聞いているうちにメロディが耳に残ってつい鼻歌を歌ってしまう、そんな歌です。