2013年の4月から始まった韓国マナーも4年以上が過ぎて、その間に変ってきたマナーも出てきました。そこで今月は変ってきたマナーをご紹介しています。2回目の今日は食事のマナーです。それでは今日もまずは留学生の山田君とお友達の金さんとの会話からです。
山田君 金さん、最近は韓国の食堂も変わりましたね。
金さん 何が変わりました?
山田君 前はキムチのお代わりいくらでも持ってきて良かったのに、このごろは食べるだけとってください。残すと罰金です。みたいな張り紙があるんですよね。
金さん そうですね、大学の学食や駅前の食堂でもそんな張り紙見かけますね。でもまだまだお代わり自由なところありますよ
山田君 どこですか?
金さん バイキングのレストランです。ここは相変わらず山盛りもってきて残している人もいっぱいです。
もともと韓国はお客さんがくるとおかずもご飯も山盛りだして、お客さんが食べ切れなくて残すくらいが客をもてなす礼儀だとされてきました。今でも本格的な韓定食のお店に行くと、テーブルごとどーんと運ばれてきて、テーブルの上にはお皿がずらりと並び、並べきれないものは皿の上に重ねて置かれたりしています。
それがだんだん代わり、今では韓定食でも西洋式にコースで出すお店が増えています。その場合、一つ一つの料理の量は当然前に比べて少なくなりますが、それでも十分お腹がいっぱいになります。
今年4月のこの時間に食堂でお代わりは自由ですという話をしました。基本的にはそうですが、おばさんにお代わりを頼むのではなくセルフ、自由に自分で取ってくることがあります。その場合は気をつけないと、「キムチは食べられるだけどうぞ、残したら罰金です」などと書いた紙が貼ってあることがあります。
実際に罰金を払ったと言う話は今まで聞いたことはありませんが、昔と違って食べ物を必要以上にサービスすることはだんだん少なくなってきたということです。
ということで韓国マナー、お客が来たらもてなす料理は残してしまうくらいに山盛りでだすのが礼儀だという考え方は、だんだんなくなってきました。必要な分だけ、食べられるだけ、お店も出し、客もとるようにするというのが現在のマナーです。