自叙伝『7つの名を持つ少女』
2023-11-23
今月は、これから深まっていく秋にぴったりのアルバムです。イ・ソラさんの6枚目のアルバム「눈썹달(三月日)」(2004)をご紹介します。韓国では、入手困難なアルバムとして有名です。この間 3000枚限定でLPが発売されましたが、それも予約開始から1分で売り切れてしまいました。
・大学在学中に「낯선 사람들 見知らぬ人たち」というボーカルグループで1991年にデビュー
・1993年、김현철とのデュエット「그대 안의 블루(君のなかのブルー)」がヒット。その後 김현철のプロデュースにより1995年にソロデビュー。ウィスパーボイスともまた違う、流れるような歌声が魅力
・イ・ソラさんは、作曲はしないが、彼女が歌うとどんな曲でもすべて彼女のカラーになってしまうというのがイ・ソラさんのすごいところ。韓国では珍しく、シンガーソングライターじゃないのに「本物のアーティスト」として認められているボーカリスト。
・きょうご紹介するアルバムは、そんな彼女の魅力、憂鬱な雰囲気を帯びながらもエレガントな艶のある声が十分に引き出された1枚
◆ 「Dune(砂丘)」
・作曲は、キム・ミンギュ(Deli Spice)
・エレクトロサウンドが印象的で、それまでイ・ソラのことを単なる「バラード歌手」と思っていた人に強いインパクトを与えた
・幻想的な雰囲気が、이소라の歌声をうまく生かしている
・聴いていると、宇宙のただなかにいるような気分になる
◆「시시콜콜한 이야기(他愛のない話)」
・演奏はアコースティックギター1本
・別れを予感した女の、率直で他愛もない話(電話がこない、彼の気持ちがわからない)
・アルバムのラストトラック。全体的に冷たい風が吹きすさぶような雰囲気のアルバムだが、そんなアルバムを聴いて最後に心が温まるような気持ちになる
◆「바람이 분다(風が吹く)」
・もともとリードトラックは「이제 그만(もう終わり)」という曲だったが、この曲が予想以上の反響を呼んで こちらもリードトラックとなった。
・言葉の美しさを感じながら聴いてもらいたい1曲。作詞はイ・ソラ
2023-11-23
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