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旅行

韓国の無形文化財を体験することができる「ソウル無形文化財教育展示場」

2011-09-20

韓国の無形文化財を体験することができる「ソウル無形文化財教育展示場」
考古学、歴史、文学、芸術など、文化活動の結果として生み出されたもので、文化的価値があると認められるものを「文化財」といいます。また、文化財は大きく、形のある有形文化財と形のない無形文化財に分けることができます。外国に行って文化財を見ればその国の歴史と文化を垣間見ることができるのですが、残念なことに、旅先で無形文化財に接する機会はなかなかありません。しかし、ソウルには重要無形文化財に出会える所があります。

韓国の伝統的な屋敷で知られる北村(プクチョン)韓屋(ハノク)マウルにある「ソウル無形文化財教育展示場」です。2011年現在、韓国の126種目あまりの重要無形文化財と185人の保持者がいます。「ソウル無形文化財教育展示場」では5千年の歴史が生み出し、無形文化財の保持者たちが守ってきた韓国の伝統文化に触れることができます。

ソウル地下鉄3号線、安国(アングッ)駅2番出口を出て歩き、左に憲法裁判所を通り越したら、右手の路地に入ります。少し歩いていくと、2005年にオープンした「ソウル無形文化財教育展示場」が見えてきます。

「ソウル無形文化財教育展示場」は韓国の伝統的な屋敷、韓屋(ハノク)をリモデリングした132平方メートルほどの展示場で、落ち着いた雰囲気が漂っています。 外国人観光客には韓屋造りの建物も人気で、中に入ると写真を撮ったり大広間のマルで一休みしたりしながら韓屋の雰囲気を楽しみます。庭にはヤマブドウの木があって、7、8月になるとおいしいヤマブドウを味わうことができます。

展示場の建物を全体的に見ると、カタカナの「コ」の字の形に配置されていて、中に入ると美しい韓屋に抱かれたような温もりを感じることができます。大門の正面にある試演室では毎日、2、3人の無形文化財の保持者が作品を作る過程を公開しながら材料や用途、作品の特徴などについて説明してくれます。また、完成した作品などを中心に、毎月、2種目の無形文化財をテーマにした企画展示が開かれる展示室もあります。その隣にある教育室は絵や刺繍教室など、韓国の伝統文化を学ぶための教室です。

この日、試演室で公開されていたのは伝統的な漆塗り、味噌や醤油など発酵食品を貯蔵していた陶器の甕「オンギ」作り、松の木と漢方薬材を煮て冷やした水で作る「ソンジョルジュ」という酒作りでした。製作過程だけではなく、職人からいろいろな説明を聞くことができるので、作品の用途や原理、昔の人たちの知恵を知ることができます。

企画展示室では毎月、ソウルの重要無形文化財25種目の中の2、3種類をテーマにした展示会が開かれています。9月のテーマは伝統酒「ソンジョルジュ」と「玉」工芸です。口にふくむと松の香りする「ソンジョルジュ」の試飲会など、内容も充実しています。

韓国の無形文化財に関心はますます高まっていて、今年の6月には、朝鮮時代の王宮、昌徳宮(チャンドックン)の正門、敦化門(トンファムン)の近くに韓屋マウルの展示場よりも規模の大きい「ソウル無形文化財敦化門教育展示場」もオープンしました。ここでも螺鈿漆器、玉工芸、楽器などさまざまな無形文化財に接することができて、外国人観光客の訪問が増えています。

韓国の歴史と職人が作ってきた無形文化財を見たいと思ったら「ソウル無形文化財教育展示場」に行ってみましょう。

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