メニューへ 本文へ
Go Top

大統領選、公式選挙戦スタート

2022-02-19

ニュース

ⓒYONHAP News

3月9日に投開票が行われる大統領選は15日に公式の選挙運動期間が始まりました。

主要候補らは一斉に遊説を開始し、各地で支持を訴えました。

今回の選挙には14人が立候補していますが、主要候補としては与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)候補と保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソンヨル)候補、中道野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補、進歩系野党「正義党」の沈相奵(シム・サンジョン)候補の4人の名前が挙がっています。

選挙運動期間は投開票日前日の8日夜12時までです。

与党「共に民主党」の李在明候補は、保守系の地盤である南東部慶尚道最大都市の釜山で選挙運動をスタート、出身地を問わず、保守か進歩かに関係なく、有能な人材を起用してくと強調し、「民心を一つにする国民統合の大統領になる」と支持を訴えました。

李在明候補はこの日、釜山のほか、南東部の大邱、中部の大田でも遊説を行い、ソウルに戻りました。

一方、保守系野党「国民の力」の尹錫悦候補はソウルで最初の遊説を行い、大田、大邱、釜山を訪れ、支持を訴えました。

尹錫悦候補はソウル中心部の光化門付近の広場で出陣式を行いました。

文在寅政権の「密室政治」を批判し、大統領の執務室を青瓦台からソウル中心部の光化門に移転するとの公約を掲げていて、光化門付近の広場で出陣式を行ったとみられます。

尹錫悦候補は選挙運動期間中、与党の地盤である南西部の全羅道も訪れる予定で、この地域で20%以上の得票を目指すとしています。

安哲秀候補はこの日、保守系の地盤である大邱をはじめとする慶尚北道の各地で遊説を行い、「有能な経済大統領として暮らしを変える」と支持を訴え、亀尾市では故朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の生家も訪問しました。

大邱をはじめとする慶尚北道は保守系野党「国民の力」の地盤ですが、「国民の力」の尹錫悦候補との候補一本化が取りざたされている中、相手の地盤を積極的に攻略する狙いがあったとみられます。

沈相奵候補は、与党の地盤である南西部の全羅道各地を訪れ、支持を訴えました。

沈相奵候補は今回の大統領選挙を「非好感度合戦」と規定し、清廉で斬新な進歩系候補のイメージをアピールしました。

今回の大統領選挙はこれまでの選挙とは違うところが多くあります。

まず、支持率で大きくリードしている候補がいないことです。

最近の世論調査では、保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦候補の支持率は40%台前半で、与党「共に民主党」の李在明候補を上回っていますが、支持率の差は1%前後で、世論調査の誤差を考えると意味がありません。

安哲秀候補の支持率は7%台、沈相奵候補は、2~3%となっています。

結局、浮動層の動きや候補一本化が実現するかどうかで当落が左右されるものとみられます。

支持率1位と2位の候補が国会議員の経験がないことも今回の選挙の特徴です。

李在明候補は京畿道知事などを歴任、尹錫悦候補は検事総長を務めましたが、二人とも国政経験はありません。

また、今回の選挙では候補自らの疑惑や失言に加えて、配偶者の疑惑や失言も取りざたされるなどしていて、「非好感度を争う大統領選」との指摘さえあります。

いろいろな変数があることから、今回の選挙は展開次第でいつでも選挙戦の構図が変わる可能性があるとされています。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >