北韓は、韓国に流れ込む臨津江(イムジンガン)上流の黄江(ファンガン)ダムの水を、韓国側に通知せずに放流しており、韓国は、ダム放流の際は、事前に韓国側に知らせることにした南北間の合意を守るよう促しました。
環境部が、22日午前4時ごろの衛星画像を分析したところ、北韓の黄江ダムから、かなりの量の放流が行われていることがわかりました。
韓国側の臨津江下流の臨津橋の水かさは、普段は1メートル未満ですが、黄江ダムからの放流の影響で、21日午後5時ごろから急激に増し、22日午前6時10分には6メートル80センチに達して、午前11時20分の時点で、6メートルになっているということです。
このため韓国の「漢江洪水統制所」は、22日午前4時半、臨津橋一帯に洪水注意報を出しました。
2009年9月には、北韓が事前通知をせずに黄江ダムの放流を行ったことで、下流の韓国側住民6人が死亡しました。
この直後に南北は、北韓が黄江ダムの放流を行う際は、韓国側に事前通知することで合意しましたが、北韓は、2010年に2回、2013年に1回、事前通知せずに放流しています。