韓国は去年、観測を始めた1973年以降で最も暑かったことがわかりました。
 
気象庁が1日、発表した報告書よりますと、去年夏の平均気温は25.6度で、観測を始めた1973年以来、最も高く、夜間の気温が25度を下回らない熱帯夜の日数も平年の3倍に上る20.2日で、過去最多となりました。
 
また、9月も暑い日が続いた影響で、9月の平均気温は24.7度となり、同じく過去最高となりました。
 
去年、発生した熱中症患者は3704人で、前の年に比べて31.4％増加しました。
 
一方、報告書は、猛暑や異常気象による経済的な被害も発生したとしています。
 
高麗人参などの農作物で3477ヘクタールにわたり高温障害が発生したほか、稲の害虫「ウンカ」が、生育期に暑い日が続いたことにより急増し、1万7732ヘクタールで被害を受けました。
 
また、韓半島周辺の海水面の温度も平均17.8度を記録し、ここ10年で過去最高となりました。
 
この影響で、高水温の発生日数が182.1日に達し、仁川（インチョン）、京畿道（キョンギド）、全羅北道（チョンラブクト）を除くほとんどの海域の養殖場で、合わせて1430億ウォンの被害が発生しました。
 
そのほか、去年の夏の降水量の78.8％が梅雨に集中し、1時間当たり100ミリ以上の大雨も全国9か所で観測されたということです。