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国際

イラン、韓国に原油輸出代金の返済求め、国際司法裁判所に提訴か

Write: 2020-07-21 08:56:49Update: 2020-07-21 10:22:45

イラン、韓国に原油輸出代金の返済求め、国際司法裁判所に提訴か

Photo : KBS News

イランは、韓国に対して原油の輸出代金の返済を求め、国際司法裁判所(ICJ)への提訴する可能性に言及しました。
イラン外務省の報道官は19日、現地メディアとのインタビューで、原油の輸出代金をめぐる問題で、「ロウハニ大統領が最近、韓国の市中銀行の口座に凍結された原油の輸出代金を受け取るために、法的手続きをとるよう指示した」として、「近いうちにイラン駐在韓国大使を招致して解決を求めるとともに、それでも問題が解決しなければ国際司法裁判所に債務履行訴訟を提起する計画だ」と警告しました。
イランが返済を要求している代金は、韓国のIBK企業銀行とウリ銀行に開設されたイラン口座にある70億ドルです。
韓国は2010年からイラン産コンデンセート(液化天然ガス)などを輸入して、その代金を2つの口座に入金し、イランはこの代金を利用して韓国の物品を輸入してきました。
アメリカがイランとのドルの取り引きを禁止したためにとられた方法で、アメリカもこれを認めていましたが、去年9月、アメリカがイランに対する制裁を強化したことで2つの口座が凍結されました。
これを受けてイランは、韓国が違法な制裁に賛同しているとして、韓米関係を「主従関係」と表現しながら、強く批判しています。
このようなイランの圧力は、原油輸出の中断に新型コロナウイルスの感染拡大が重なって、イランの経済が厳しい状況に置かれているためのものとみられています。
このため韓国は、5月から制裁に触れない人道的な取り引きとして、凍結された口座の代金を利用してイランへ医療品を送っていますが、取り引き額は数十万ドル規模に限られている状況です。

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