開業医を中心とする大韓医師協会が4日、医学部の定員拡大など政府の医療政策に反対して、研修医や開業医が診療を休むストライキを行っていた問題で、政府側と医療政策を原点から見直すことで合意したことから、研修を終えた専任医らが次々に病院に復帰しています。
韓国では、研修医らが先月21日からストライキに突入し、専任医らも先月24日から次々とストライキに合流していました。
しかし、大韓医師協会が4日、条件付きでストライキを終了することで政府や与党と合意し、これに反発していた研修医や医学部学生らを中心とする「若い医師非常対策委員会」も6日、ストライキを暫定的に中止することを発表したため、専任医らが病院に復帰しているものとみられます。
研修医らは8日午前7時に病院に復帰する見通しです。
しかし、座り込みやピケを張るなどの団体行動の第1段階は維持する方針です。
総合病院や大学病院では、このストライキで外来診療や新規入院患者の受け入れ、手術などを減らし、教授らが空白を埋めていました。
一方、政府は、医学部学生らが医師国家試験の受験を拒否していることを受けて、試験日程を１週間延期して、8日から行うとしていますが、医学部の学生たちは、医師団体と政府の合意の過程で当事者である研修医や医学部の学生たちの意見が排除されたとして反発し、試験に応じない姿勢を示していることから、対象の14%だけが試験を受けるものとみられています。