アメリカの信用格付け会社スタンダード・アンド・プアーズは、韓国のことしの経済成長率をマイナス0.9%と、前回の予想より0.6ポイント上方修正しました。
スタンダード・アンド・プアーズは24日、アジア太平洋地域に関する報告書を発表し、韓国のことしの経済成長率を、マイナス0.9%と予想し、前回の予想、マイナス1.5%より0.6ポイント引き上げました。貿易が好調なことと消費者の支出が増えていることなどが評価されたということです。
ほかの地域をみますと、日本は、マイナス5.4%と、前回より0.5ポイント引き下げ、中国は2.1%と、前回より0.9ポイント引き上げました。
一方、来年の韓国の成長見通しは、3.6%と、前回の予想4%より0.4ポイント引き下げました。
スタンダード・アンド・プアーズは報告書で、アジア太平洋地域の経済は、ことしは2%マイナス成長し、来年の2021年には6.9%反騰すると予想しながらも、これは、新型コロナウイルスの感染が拡大する前の予想値より、5%程度低い水準であると指摘しました。
また、アジア太平洋地域におけるコロナの経済影響は、最悪な事態を乗り越えたとみられるが、ここからが正念場であり、政府によるコロナ関連の支援が減れば、実際の被害規模がわかるだろうとしています。