増加を続けてきた韓国の温室効果ガスの排出量が去年、小幅ながら減少に転じたことがわかりました。
環境部の温室効果ガス総合情報センターによりますと、去年の温室効果ガスの排出量はおととしに比べて3.4%減少して、暫定で7億280万トンだったということです。
発電や暖房用の燃料消費に伴う排出量が1960万トン減って、減少幅がもっとも大きくなりました。
これは、政府が進めたPM2.5=微小粒子状物質対策によって、石炭発電量が減少し、再生可能エネルギーの発電量が増加したことなどが影響したとみられます。
また去年は暖冬だったことから、暖房用の燃料消費が4%減少しました。
これに対して、原油価格の下落で、輸送は1.8%増えました。
温室効果ガス排出の効率を示すGDP=国内総生産10億ウォン当たりの排出量は、380トンで、統計を取り始めた1990年以来、もっとも少なくなりました。