与党「共に民主党」の幹部は、アメリカ・ビルボードチャートで1位になるなど、世界でK-POPの人気をけん引する男性アイドルグループ、BTS=防弾少年団に対する兵役免除の特例を公に議論しようと提案しました。
与党「共に民主党」の廬雄来(ノ・ウンレ)最高委員は5日、共に民主党の最高委員会で、「BTSはビルボードのシングルチャートで1位を獲得し1兆7000億ウォンの経済波及効果を生んだほか、韓流の普及や国威発揚の価値は計り知れない」として、「BTSの兵役特例を真剣に議論すべきだ」と述べました。
韓国では兵役特例制度として、スポーツや芸術分野などで優秀な成績を収めた者に対して兵役を免除していて、対象となれば4週間の基礎軍事訓練を受けたあと、自分の特技分野で活動を続けることができます。
廬議員は、「BTSのような大衆文化従事者は現行の兵役特例制度の対象にならないが、韓流こそが未来の国家戦略産業であり、芸術体育分野で兵役免除が受けられるのであれば、BTSこそ当事者になるべきだ」との考えを示しました。
また、客観性、公平性の問題に繋がりかねないとする指摘については、「複数の専門家からなる審議会を設置して判断すればいい」としたうえで、「独島(トクト、日本でいう竹島)の宣伝など国の広報に一定期間、報酬なしで参加させて、その価値を活用する方法もある」と提案しました。