菅義偉首相が17日に靖国神社の秋季例大祭に合わせて真榊(まさかき)と呼ばれる供物を奉納したことについて、韓国政府が遺憾の意を表明しました。
外交部の報道官は19日午後、論評を出し、「韓国政府は日本が過去の侵略戦争を美化し、戦争犯罪者を合祀した靖国神社に日本の政府および議会指導者らが再び供物を奉納したことについて、遺憾を表する」としました。
また「新たな内閣の発足をきっかけに、日本の責任ある指導者たちが歴史を直視し、過去への謙虚な省察と真の反省を行動で示すなど、韓日関係の未来志向の発展にふさわしい行動をすることを強く求める」と述べました。
菅首相が今回、靖国神社に供物を奉納したのは、安倍政権の継承という自らが掲げた方針を行動に移したものと見られます。
菅首相は安倍前政権で7年8か月あまりの間、官房長官を務めましたが、靖国神社への参拝や供物の奉納は一度も行っていません。