ロシアが独自開発した新型コロナウイルスのワクチン「スプートニクV」を韓国でも製造するとロシアの現地メディアが伝えました。
ロシアで現地時間の19日に報じられたところによりますと、「スプートニクV」の開発を支援したロシア政府系ファンドの直接投資基金(RDIF)のドミトリエフ総裁が19日、韓国、インド、ブラジル、中国などでワクチンを製造する方針だと話したいうことです。
またドミトリエフ総裁は、年内に大量供給が可能になる見通しで、現在、20か国あまりが「スプートニクV」の供給を要請し、注文量は10億回分に上ると話しています。
ロシアはこのワクチンの年間の製造量を最大で5億回分とみています。
「スプートニクV」は、モスクワの国立ガマレヤ疫学・微生物学研究所が開発を進めてきたワクチンで、ロシアはこのワクチンをことし8月に世界で初めて正式承認しました。
しかし、最終段階の臨床試験を終える前に承認されたため、安全性が懸念されています。
現地メディアによりますと、このワクチンの最終段階の臨床試験は先月から始まり、希望する4万人を対象に行われているということです。
臨床試験はロシアだけでなく、ベラルーシ、ベネズエラ、アラブ首長国連邦などでも行われ、90日間経過を観察することになります。