メニューへ 本文へ
Go Top

社会

慰安婦被害者施設「平和のわが家」が閉鎖へ

Write: 2020-10-29 12:01:34Update: 2020-10-29 12:57:03

慰安婦被害者施設「平和のわが家」が閉鎖へ

Photo : YONHAP News

慰安婦支援団体「正義記憶連帯」が運営していたソウル市麻浦(マポ)区にある被害者のための施設「平和のわが家」は、運営開始から8年で閉鎖されることになりました。
正義記憶連帯は28日、「平和のわが家」の内部を片付けて、施設で保管していた慰安婦被害者たちの遺品や団体の資料などを別の収蔵庫に移しました。
この施設は、2012年にプロテスタント教会の「明声(ミョンソン)教会」が、およそ16億ウォンで一般住宅を購入して改修し、無償で正義記憶連帯に貸しだしていたものです。
その後、金福童(キム・ボクトン)さんや吉元玉(キル・ウォノク)さんの住居として使われ、慰安婦問題を発信する象徴的な場所とされてきました。
ところが、ことし5月に正義記憶連帯の不正疑惑を浮上したことで、検察による施設の家宅捜索が行われ、検察の捜査とマスコミの取材で精神的な苦痛を受けたとされるソン・ヨンミ所長が自ら命を絶ったことで、状況は一変しました。
吉元玉さんが、ことし6月に住まいを移したことで、施設には慰安婦被害者が誰もいなくなり、これを受けて正義記憶連帯は、「本来の機能を果たすことができなくなったと判断した」として、施設を明声教会に返還することにしたと明らかにしました。
京畿道(キョンギド)安城(アンソン)で運営されていた施設に次いで、この施設も閉鎖されたことで、正義記憶連帯が慰安婦被害者の居住用に運営する施設はすべてなくなりました。
正義記憶連帯の関係者は、「『平和の家』はボランティアや学生たちが訪れ、お婆さんの痛みを分かち合った歴史的な教育の場だった」として、「遺品や記録物などは機会があれば市民に公開する方針だ」と話しています。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >