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社会

ウトロ地区の戦時労働の生き証人カン・ギョンナム氏 95歳で死去

Write: 2020-11-23 13:25:53Update: 2020-11-23 13:38:38

ウトロ地区の戦時労働の生き証人カン・ギョンナム氏 95歳で死去

Photo : YONHAP News

第2次大戦中に飛行場の建設に従事した在日朝鮮人労働者が、戦後定着した京都府宇治市のウトロ地区の在日同胞1世のカン・ギョンナム氏が21日、亡くなりました。95歳でした。 
勤労挺身隊被害者を支援する市民団体などが23日、明らかにしたところによりますと、カン氏は21日午後、亡くなり、告別式が24日に執り行われるということです。
カン氏は、慶尚南道(キョンサンナムド)泗川郡(サチョングン)で生まれ、8歳のとき、父親とともに日本に渡りました。
日本の植民地からの独立前の1944年に、ウトロ地区に移り住み、村を守るために全力を尽くしてきました。
「ウトロ地区」は、日本による植民地支配時代だった1941年、京都飛行場の建設に動員された韓国人1300人あまりによって形成された集住地域です。
「ウトロ地区」をめぐっては、第2次世界大戦直後から居住権をめぐる争いが続き、1989年に土地を所有する不動産会社の西日本殖産が、在日韓国人がこの地域を不法占拠しているとして、土地の明け渡しを求めて提訴し、2000年に日本の最高裁判所が立ち退きを命じる判決を確定していました。
しかし、その後、韓国の市民団体などの募金と韓国政府の支援金などで土地を取得、住民の再入居を前提に日本政府が市営住宅を建設することになりました。
カン氏は2015年にMBCの人気バラエティー番組「無限挑戦」に出演し、在日韓国人に対する差別について語っています。

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