与党「共に民主党」の李洛淵(イ・ナギョン)代表の事務所で副室長を務める男性(54)が3日夜、ソウル瑞草洞(ソチョドン)のソウル中央地方裁判所の近くで遺体で発見されました。
警察は自殺を図ったとみていますが、遺書はみつかっていません。
男性は、5000億ウォンを超える詐欺に及んだオプティマス資産運用の関係会社から李代表の選挙事務所に設置した複合機のレンタル料の支援を受けたとされる疑惑に関与した疑いで検察の調べを受けていて、検察によりますと、2日午後6時半まで聴取を受け、夕食後に聴取を再開することになっていましたが、行方がわからなくなったということです。
韓国では、私募ファンドを運用していた資産運用会社の「ライム資産運用」と「オプティマス資産運用」の2社が、それぞれ、1兆6000億ウォンと、5200億ウォンに上る私募ファンドの買い戻しを中断したことで波紋を呼んでいました。
これらの会社は、いずれも、ファンドを販売する過程で金融詐欺に当たる行為をしていたことが明らかになっているほか、金融当局や検察の調査から免れるため、青瓦台の元関係者などに、金品を渡していたという疑惑が浮上していて、検察が捜査を進めています。
この疑惑に絡み、李洛淵代表は、今年2月から5月まで、オプティマス資産運用側から選挙事務所の複合機のリース料の支援を受けていたという疑惑が持たれています。
男性は、10年以上にわたり、側近として李代表を補佐してきた人物で、警察は死亡の詳しい経緯を調査しています。
★2020年12月8日修正