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サイエンス

韓米共同研究チーム 太陽コロナの温度と太陽風の速度を世界初観測

Write: 2021-01-18 14:31:40Update: 2021-01-18 14:52:18

韓米共同研究チーム 太陽コロナの温度と太陽風の速度を世界初観測

Photo : YONHAP News

韓国天文研究院がNASA=アメリカ航空宇宙局と共同で開発した観測装置「コロナグラフ」を使って、太陽の外層大気のもっとも外側にある「太陽コロナ」の温度と、太陽から噴き出すプラズマの「太陽風」の速度を世界で初めて観測することに成功しました。 
コロナグラフとは、太陽コロナを常時観測できるように設計された望遠鏡を備えた観測装置で、韓国天文研究院とNASAは、共同で開発したコロナグラフをおととし9月に気象観測用バルーンに連結させて高度およそ40キロの成層圏に送って、観測を始めています。
韓国天文研究院が18日、発表したところによりますと、このコロナグラフで観測したところ、太陽コロナの温度はおよそ100万度に上り、太陽風の速度は秒速260キロに上るということです。
観測結果は12日付の国際学術誌「Solar Physics」に掲載されました。
太陽の表面温度はおよそ6000度に上りますが、太陽コロナの温度はこれまで100万度から500万度と推定されてきました。
太陽コロナの温度が高い原因や、太陽風の加速のメカニズムはまだ解明されていませんが、共同研究チームの観測によって太陽コロナの温度が高い原因の糸口が見つかると期待されています。
韓国天文研究院は、今回開発したコロナグラフの中核技術にもとづいて、今後、NASAと次世代コロナグラフを共同で開発し、2023年ごろ、国際宇宙ステーションに設置する予定です。
NASAは、「太陽についての研究は、人類の生活全般に影響を及ぼす重要なものだ。今回の成果は、NASAと韓国天文研究院がこの10年間、太陽物理分野で絶えず続けてきた研究協力のたまものだ」と評価しました。

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