文在寅(ムン・ジェイン)大統領は20日、新型コロナウイルスワクチンを生産している製薬メーカー「SKバイオサイエンス」を訪ね、24時間体制でワクチンの生産に取り組んでいる従業員を激励しました。
この日、SKバイオサイエンスを訪ねた文大統領は、ワクチンの生産工程や、品質検査工程などを視察しました。
SKバイオサイエンスは、イギリスの製薬大手「アストラゼネカ」が開発したワクチンを受託生産しており、この工場で、生産されるワクチンは、韓国国民の予防接種に使用される計画です。
SKバイオサイエンスは現在、アメリカの製薬会社「ノババックス」とワクチンの技術導入契約締結に向け交渉を進めていて、契約が結ばれれば、ノババックスが開発したワクチンをSKバイオサイエンスで生産できるようになります。
これについて、文大統領は、「SKバイオサイエンスとノババックスの契約が完了すれば、これまで確保した5600万人分に加え、2000万人分のワクチンを確保できる可能性が開かれる」として、「今回の契約は、技術移転までするという点で、特別な意味がある」と評価しました。
また、文大統領は、SKバイオサイエンスが独自のワクチン開発に取り組んでいることにも言及し、「国内でワクチンを開発できれば、流通手続きが縮小されるため、より安全で円滑な接種が可能になる。予定通り進めば、来年には韓国で開発されたワクチンを接種できるようになるだろう」と期待を示しました。