韓日両国の対立が続くなか、アメリカ政府は、韓日関係改善に向けて役割を果たす考えを示唆しました。
アメリカの政府系メディアVOA=ボイス・オブ・アメリカが12日に伝えたところによりますと、アメリカ国務省の関係者は「ボイス・オブ・アメリカ」に対し、「現在、存在している韓国と日本の間の緊張は残念だ」と述べたということです。
この関係者はまた、「バイデン政権は、アメリカと同盟との関係だけでなく、同盟国同士の関係強化もはかっている。日本と韓国との関係より重要なものはない」としたうえで、「われわれは韓日の協力を深める機会を探る」と述べ、韓日関係の改善を目指す考えを示しました。
そして、「韓日関係の改善は、北韓をめぐる協力に活気を吹き込むことができるだろう」と述べました。
これまで、バイデン政権は、韓日米の協力を強調し、その中で韓日関係改善の必要性に触れたことはありますが、韓日の対立について直接的に懸念を示したのは異例のことです。
これに先立って、アメリカ議会調査局(CRS)は今月2日、最新の報告書をまとめ、韓日関係が数十年ぶりに最低水準に落ち込み、韓米日3か国による政策の調整力を弱めているとの見方を示しています。