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政治

北韓男性の越境 監視カメラに8回も捉えられるまで対応なし

Write: 2021-02-23 14:48:54Update: 2021-02-23 18:39:51

Photo : YONHAP News

江原道(カンウォンド)の南北軍事境界線付近で北韓から韓国に越境した男性が拘束された事件で、男性が越境する際、軍の監視カメラに8回も捉えられていたにもかかわらず適切な対応が取られなかったことが合同参謀本部の調査でわかりました。 
調査結果によりますと、海岸でウエットスーツと足ひれが見つかったことや、当時潮の流れが北韓から韓国に向かっていたことから、男性は海を10キロ泳いで南下したとみられるということです。
また男性は、16日午前1時5分ごろ、統制ラインの検問所付近の海岸に上陸し、それから30分あまりの間、軍の監視カメラ4台に5回捉えられ、警報システムのアラームが2回鳴りましたが、措置は取られませんでした。
軍によりますと、「当時、システムの点検中だったため、誤作動と判断したとみられる」ということです。
男性は、海岸の鉄柵の下にある、海軍捜索部隊の管理リストには載っていない排水路を通り抜けたということで、排水路を遮断する柵も以前から破れていたとみられるということです。
男性は午前4時15分ごろ、海軍の合同作戦支援所の監視カメラにも3回捉えられました。
その後、韓国軍は男性に気づき、午前6時30分ごろもっとも高いレベルの警戒態勢を発令して男性の捜索に入り、1時間後の午前7時30分ごろに男性の身柄を拘束しました。
北韓から越境した人が、韓国の海岸に上陸してから、韓国軍が気づくまでに3時間以上、身柄を拘束するまでに6時間以上がかかったことになります。
韓国軍は、「当時、状況の判断が甘く、作戦の遂行にも不備があったと認め、これを重く受け止めて、警戒システムを補う」と話しています。

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