宗教上の信念ではなく、個人の信念に従って兵役を拒否した人について、代替服務を認めた事例が初めて確認されました。
兵務庁は24日、非暴力と平和主義の信念に従って兵役を拒否した30歳のオ・スファン氏について先月、代替役への編入を認める決定を下したと明らかにしました。
これは、宗教上の理由ではなく、個人の信念に従った兵役拒否者に対して、代替服務を認めた初めての事例となります。
オ氏は、兵役が他人を傷つけてはいけないという信念に反するとして、2018年4月から現役兵としての入隊を拒否していて、去年代替役への編入申請を行っていました。
そして、兵務庁は先月、オ氏の服務拒否が自らの良心に従った決定だと判断しましたが、オ氏が戦争に反対する市民団体で活動を行っているほか、良心的兵役拒否と関連したイベントに何度も参加していたことや、周りの人の証言などが判断の根拠になったとされています。
今回の決定についてオ氏は、「非暴力と平和主義が、誰もが持つことができる『良心』として認められたものと評価している」とコメントしました。
去年、代替服務制を規定した代替役法が施行されてから現在まで、2052人が申請し、このうち認められたのは944人です。
今回の事例2人を除く942人は、宗教上の理由で代替服務が認められています。