ことしの3月は、全国の平均気温が8度9分と3月としては観測史上もっとも高く、記録的な暖かさになったことがわかりました。
気象庁によりますと、先月は移動性の高気圧に覆われ、全国の平均気温が8度9分と、観測が始まった1973年以来、もっとも高かったということです。
先月は最高気温も平均で14度9分、最低気温も平均3度4分と、いずれもこれまででもっとも高くなりました。
桜の開花日も早まり、ソウルでの桜の開花日は3月24日で、観測が始まった1922年以来、もっとも早くなりました。
また先月の全国の降水量は1092ミリで、1973年の観測開始以降4番目に多かったということです。
これについて、気象庁は、「北極の気温が平年を下回り、冷たい空気が北極付近に閉じ込められたため、シベリア高気圧の勢力が弱まったことや、東太平洋の赤道付近の海面水温が平年よりも低くなる『ラニーニャ現象』によって、西太平洋熱帯域の海面水温が逆に上昇し、上昇気流が盛んに生じることによって、これが韓国周辺で下降気流となって高気圧の発達に貢献した」と説明しています。