文在寅(ムン・ジェイン)大統領は16日、丁世均(チョン・セギュン)国務総理の後任に金富謙(キム・ブギョム)元行政安全部長官(63)を指名したほか、国土交通部長官ら5閣僚を交代させる人事案を発表しました。
金氏が新しい国務総理に任命されれば、文政権で3人目の国務総理となります。
金氏は、与党「共に民主党」所属で国会議員を4期務め、文政権発足時には行政安全部長官に任命されました。
国務総理の交代は、次期大統領候補の一人と目される丁世均氏が辞意を表明したため行われたものですが、今月7日に実施されたソウルと釜山(プサン)の市長を選ぶ選挙で与党が惨敗したことを受けた人事刷新ともいえます。
与党惨敗の原因の一つとなった不動産政策を担当する国土交通部の長官には盧炯旭(ノ・ヒョンウク)前国務調整室長を内定しました。
また、産業資源部長官には文勝煜(ムン・スンウク)国務調整室第2次長、科学技術部長官には林恵淑(イム・へスク)国家科学技術研究会理事長、雇用労働部長官には安庚徳(アン・ギョンドク)経済社会労働委員会常任委員、海洋水産部長官には朴俊泳(パク・ジュンヨン)同部次官を内定しました。
国務総理候補は国会の人事聴聞会と承認が必要なほか、閣僚候補は国会人事聴聞会を経て正式に任命されます。
先の選挙で与党が惨敗し、党の刷新が求められるなか、今回の内閣改造によって国民の支持を取り戻すことができるか注目されます。