新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、世界各国で外出自粛要請が繰り返し出されているなか、韓国製化粧品の去年の輸出額が2桁の伸びを記録しました。
関税庁によりますと、去年の韓国化粧品の輸出額は、前の年より14.8%増加して61億2200万ドルでした。
ことし第1四半期の輸出額も、去年の同じ時期に比べて32.4%増加して18億7800万ドルを記録しました。
韓国化粧品の貿易収支は2013年に黒字転換し、去年は50億3700万ドルの黒字となりました。
去年は、口紅などメーキャップ用化粧品の輸出が減少しましたが、全体の化粧品輸出に占める割合が50%を超える基礎化粧品が24%の増加を記録し、輸出増をけん引しました。
関税庁によりますと、外出自粛の影響でメーキャップ用化粧品の輸出は減ったものの、マスクの着用による肌荒れなどをケアするために、基礎化粧品の需要が増えたということです。
輸出先別の増加率では日本がもっとも高い58.7%を記録し、次いで中国が24.6%、ベトナムが17.6%でした。
去年の中国への輸出額は30億4600万ドルで、全体の50%に迫りました。
一方、去年の化粧品の輸入額は、前の年に比べて10.7%減少して10億8600万ドルでした。