新型コロナウイルスの急激な感染拡大が続くインドから、現地の韓国企業に出張していた164人が9日午前、チャーター便で帰国しました。
インドからのチャーター便での帰国は4日の172人、7日の203人に続く第3便となりました。
この飛行機に乗っていたのは、ほとんどがサムスンディスプレイの新工場の建設にかかわっていた出張者でした。
中央防疫対策本部が9日、発表したところによりますと、第1便と第2便で帰国した韓国人376人のうち、11人が新型コロナに感染していたことが確認されたということです。
一方、インドに進出している韓国企業は、新型コロナの急激な拡大で生産活動に深刻な影響が出ています。
サムスン電子のスマートフォンは、インド工場からの出荷量が全体のおよそ10%に上り、影響は避けられません。
LG電子、POSCO、現代自動車なども生産拠点をインドに構えていて、生産活動に支障が出ています。
現地の韓国企業は、工場稼働のための最小限の従業員を除くほとんどの従業員を在宅勤務に切り替えたほか、一部の駐在員の家族は、韓国に帰国させているということです。
感染拡大がさらに激しくなる場合、撤収や避難も考慮しなければならないということです。