東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の公式ホームページに掲載された「日本地図」に独島(トクト、日本でいう竹島)が示されていることについて、IOC=国際オリンピック委員会が独島の記載に問題はないとする見解を韓国側に示したことが10日わかりました。
政府消息筋によりますと、大韓体育会の李起興(イ・ギフン)会長が問題解決に向けてIOCに仲裁を求めたのに対し、IOCは各国オリンピック委員会の連携などを管轄するジェームズ・マクラウド氏の名義で回答し、「東京オリンピック組織委員会と議論したが、表記は単に地政学的な表示に過ぎず、政治的な宣伝とはいえない」との見解を示したということです。
韓国政府はこれを受け入れられないとして、文化体育観光部の黄熙(ファン・ヒ)長官の名義で仲裁を促す書簡をIOC会長に緊急発送しました。
IOCは、2018年の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックの当時、韓半島旗に独島が描かれたことをめぐって日本政府が抗議したことを理由に、独島を削除するよう勧告し、韓国政府はこれを受け入れて削除しています。
★2021年8月19日修正