文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、新型コロナウイルスワクチンを開発しているドイツの製薬会社「キュアバック」の最高経営責任者(CEO)であるハース氏とテレビ会議形式で会談し、ワクチンの生産に向けた協力強化を呼びかけました。
キュアバックが開発を進めているワクチンは、アメリカのファイザーやモデルナのワクチンと同様に、メッセンジャーRNA(mRNA)という遺伝物質でできているワクチンで、イギリスや南アフリカで発見された変異ウイルスに対し、高い水準の免疫反応が出たことが動物実験で確認されたとして、変異ウイルスに有効な次世代ワクチンとして注目されています。
文大統領は、ハースCEOとの会談で、韓国が、新型コロナワクチンの国内生産基盤を確保し、国際的なワクチンハブになることを目指し政策を進めていると説明し、ワクチンの生産拠点として、韓国を優先的に考慮してほしいと呼びかけました。
これに対し、ハースCEOは、韓国は優れた製薬会社が多く、協力する余地は大きいとしたほか、韓国が掲げるグローバルワクチンハブ政策を支持すると述べたということです。
大統領府青瓦台は、今回の会談をきっかけに、韓国とキュアバックは、 ワクチン協力の重要性について共感し、継続的な協力に向け議論を進めていく計画であると話しています。