朝鮮中央通信によりますと、北韓では15日に、労働党中央委員会第８期第３回総会が開幕し、金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長は『経済は全般的に回復している」と評価しました。
今回の中央委員会総会では、国際情勢に沿った北韓の重点事業について議論する予定となっていて、アメリカ・バイデン政権の「外交を通じた韓半島の非核化」という対北韓政策に対する北韓の立場が示されるかに注目が集まっています。
金委員長は総会で、「上半期の工業生産額の計画が目標を144%、去年の同じ時期に比べて125%超過達成し、経済は全般的に回復している」と評価しました。
一方、農業部門では、去年は台風被害で穀物の生産計画を達成できず、食糧不足などの問題があったと認めたうえで、今回の総会で食糧不足の解決に向け、積極的に対策を打ち出す必要性を強調しました。
総会の主な案件としては、上半期の政策の執行状況や対策をはじめ、新型コロナの防疫状況や国際情勢に対する分析と対応方向などが上程されました。
国際情勢に対する分析と対応方向については、16日に行われる会議で議論されるものとみられます。