徐旭（ソ・ウク）国防部長官は16日、テレビ会議形式で開かれたASEAN＝東南アジア諸国連合の拡大国防相会議に参加して国際的な安全保障環境について意見交換し、韓半島平和プロセスの進展に向けた国際社会の支持を呼びかけました。
ことしのASEAN拡大国防相会議には、ASEAN10か国のほか韓国、アメリカ、中国、日本など８か国の国防相が参加しました。
国防部によりますと、徐長官は本会議でのスピーチで、新型コロナウイルスが拡大したなか、各国の激しい戦略的競争や非伝統的安全保障リスクなど、域内の不確実性が深刻化していることを指摘しました。
徐長官は「国際法や人類の普遍的価値を反映した国際規範を尊重する原則を確立すべきだ」と強調したうえで、「国家間の利害関係の衝突を予防し、対立を調整するためには、すべての国が受け入れられる行動規範が必要だ」と提案しました。
徐長官はまた、最近のミャンマー情勢と関連して、「民間人を対象とする暴力はいかなる名分をもっても正当化できない。ミャンマーの安定と平和、民主主義が早急に回復することを願う」と述べました。
このほか徐長官は、先月の韓米首脳会談で韓半島平和プロセスの進展に両首脳が強く共感したことに触れ、韓半島の非核化と恒久的な平和定着に向けた国際社会の支持と協力を呼びかけました。