文在寅（ムン・ジェイン）大統領は17日、ILO＝国際労働機関の総会のメイン行事として開催された「仕事の世界サミット」でビデオ演説し、「ポストコロナ時代の人間中心の回復」を強調しました。
文大統領はこのなかで、「雇用喪失、所得減少、不平等など新型コロナがもたらした経済問題を解決するため、包容的な雇用回復をなしとげなければならない」と述べました。
文大統領はそのうえで、「今後はILOと全ての国が雇用を守り、人を中心とした回復を目指す時」とし、「全ての人、全ての企業、全ての国が満遍なく回復してこそ不平等が拡大することを防ぐことができる」と強調しました。
1991年に韓国がILOに加盟してから、韓国大統領が総会に出席したのは今回が初めてです。
今回の総会は、新型コロナウイルスの流行を受けて2年ぶりにオンライン形式で開催されたもので、文大統領はアジア・太平洋地域の代表として、アメリカ地域代表のバイデン大統領らとともに招待されました。
総会は19日まで開かれ、187加盟国から政府、使用者側、労働者側の代表が出席し、「新型コロナからの人間中心の回復に向けた政策的指針および世界的な行動要請」と題した決議案を採択する計画です。