来年3月の韓国大統領選で保守系の最有力候補と見られている尹錫悦（ユン・ソンニョル）前検察総長は、来週29日に大統領選挙への出馬を正式に表明するものとみられます。
尹氏は24日、スポークスマンを通じてコメントを発表し、29日午後、ソウル市内で「国民の皆さんに、今後、私が歩む道について話す」と明らかにしました。
尹氏は検察改革などをめぐって文在寅（ムン・ジェイン）政権と対立し、ことし3月に検察総長を辞任したあと、政治に参加すると表明しており、29日に来年の大統領選挙への出馬を表明するものとみられます。
出馬の理由としては、3月に検察総長を辞任した際にも述べていたように「公正と常識、そして憲法精神の回復」を掲げるものとみられています。
尹氏をめぐっては、本人や家族の疑惑をまとめた資料ファイルの存在が最近取り沙汰されており、29日には、これについて具体的に反論するものとみられます。
一方、最大野党「国民の力」は24日、もう一人の保守系の有力候補とされる洪準杓（ホン・ジュンピョ）国会議員の復党を決めました。
2017年の大統領選で「国民の力」の前身の「自由韓国党」の公認候補として出馬した洪氏は、去年4月の総選挙を控え、党公認候補から外されたことに反発して離党し、無所属で出馬して国会議員に当選しています。
洪氏は、「国民の選択と信頼を得られるよう、来週から本格的に活動を始める」と述べ、大統領選出馬への意志をのぞかせました。