文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、国連総会開幕前日の現地時間の20日、ニューヨークの国連本部で開かれた、SDGｓ＝持続可能な開発目標推進のためのイベント、「SDGｓモーメント」に、韓国の人気アイドルグループBTS＝防弾少年団とともに出席し、演説しました。
「SDGｓモーメント」は、2030年までに持続可能な開発目標を推進するため、国際社会の関心と行動を促そうと国連が毎年開いているイベントです。
文大統領は、国連総会に出席するため19日にアメリカ入りし、この会合にただ一人の首脳として招かれて演説しました。
文大統領はこの演説で、新型コロナウイルスを克服するには国際社会の連携が重要だと強調しました。
そして「互いにつながる共同の実践」を呼びかけ、新型コロナウイルスワクチンをめぐる協力、環境に配慮した経済回復を目指す未来志向の戦略「グリーン・リカバリー」、デジタル格差の解消などに向けて、韓国が役割を果していくと述べました。
さらに、グローバル・ワクチン・ハブの一軸としてワクチンの普及と支援に力を尽くしていくと表明しました。
ことしの「SDGｓモーメント」には、文大統領とともに韓国のBTSも招かれ、スピーチしました。
BTSは、「未来世代と文化のための韓国大統領特使」に任命されており、今回は外交旅券でニューヨークを訪れています。
BTSのリーダー、RMはこのスピーチで、「可能性と希望を信じれば、予想外の状況でも、道に迷うのではなく新しい道を見つけられるようになる」と述べ、若い世代に前向きなメッセージを送りました。
続いてメンバー7人が交代でコロナ禍で失われたことや、これからの未来についての考えなどをテーマにスピーチしました。
スピーチに続いて、国連本部を舞台にパフォーマンスする特別バージョンの「Permission to Dance」の映像が公開され、これらはユーチューブの国連公式チャンネルで中継されました。