世界的な半導体不足の影響で、ことし7月から9月までの第3四半期の韓国の自動車生産量は、世界金融危機に見舞われた2008年以来、もっとも少ない水準となりました。
韓国自動車産業協会の17日の発表によりますと、ことしの第3四半期に韓国の完成車メーカーが生産した自動車は、合わせて76万1975台でコロナ禍が直撃した去年の同じ時期に比べて20.9%減少しました。
第3四半期ベースでは、世界金融危機によって生産量が大きく減少した2008年以来、13年ぶりにもっとも少ない水準です。
韓国の完成車メーカーは、第1四半期に90万8848台、第2四半期には90万5699台を生産して、いずれも去年の同じ時期を上回りましたが、ことし下半期に世界的な半導体不足が拡大し、第3四半期は80万台を下回ったということです。
業界は当初、9~10月ごろには半導体の供給が改善すると予想していましたが、世界的な半導体企業の工場が集まっているマレーシアなど東南アジアで新型コロナウイルスのデルタ株が拡大し、むしろ状況が悪化したということです。
韓国自動車研究院によりますと、半導体不足が2023年まで続くとの観測があるだけに、年末までは生産が減少する見通しだということです。