新型コロナウイルスの感染が拡大して以来、深刻な打撃を受けていた旅行業界ですが、各国で新型コロナワクチンの接種を完了した人を対象に、入国制限を解除したり緩和したりする動きが出始めていることから、旅行業界にも少しずつ活気が戻っています。 
現在、新型コロナワクチンの接種を完了した入国者を隔離なしで受け入れている国や地域は、アメリカ、グァム、サイパン、それにスペイン、イギリス、フランスなどヨーロッパの20か国あまりと中東地域です。
なかでもサイパンの場合、地元政府が旅行経費を支援していることから、韓国の航空会社は増便も検討しているということです。
今月初めにはアメリカの大手旅行会社の関係者が、新型コロナ禍にもかかわらず韓国を訪れ、韓国政府と旅行商品の開発について協議しています。
BTS＝防弾少年団や映画「パラサイト 半地下の家族」、ドラマ「イカゲーム」の大ヒットで、いつにも増して韓国旅行への関心が高まっているからです。
韓国観光公社の関係者は、イカゲームを含む韓国の伝統的な遊び、K-POP、映画やドラマのロケ地と連携させた魅力的な韓国旅行商品を集中的に開発する計画だと話しています。
文化体育観光部と韓国観光公社は、旅行業界の正常化に向けて、中小旅行会社を中心に、シェアオフィスの提供やデジタル環境の構築などを支援していく方針です。