来年の大統領選挙で、与党「共に民主党」の公認候補に選出された李在明(イ・ジェミョン)氏は25日、在職中の京畿道(キョンギド)知事から退きました。
李在明氏は、「任期を全うできず、申し訳ない」と述べたうえで、「この3年間、道民の皆さんの応援のおかげで、多くの困難を乗り越えてきた」と感謝の意を伝えました。
また「これからは、韓国国民5000万人の暮らしの責任を取る、国を代表する働き者になる。責任は重いが、使命を果たす」と強調しました。
京畿道の行政は26日午前0時から権限代行体制となります。
これを前に、24日には「共に民主党」の前代表で元首相の李洛淵(イ・ナギョン)氏がソウル市内で李在明氏と会合し、大統領選の勝利に向けて協力することで合意しています。
李在明氏は会合で、李洛淵氏に選挙対策委員会の常任顧問就任を要請し、李洛淵氏はこれを受け入れました。
また李在明氏は、李洛淵氏が公約として掲げていた新たな福祉政策を自らの公約に盛り込む考えを表明しています。
李在明氏は、党の結束を図るため、ほかの候補の陣営の支持者をなるべく多く取り込みたい考えですが、李洛淵氏の支持者らは、「決選投票なしに、ワンチームはありえない」として反発しています。
これを意識してか、李洛淵氏は「党の幹部らは、支持者たちの傷が癒されるよう努力してほしい」と話しました。