政府の感染対策「段階的な日常回復」が今月1日から実施されて以降、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていますが、ソウルでは、新たな感染者数が先月第5週に比べて2倍に増えたほか、死者数は4倍に増えたことがわかりました。 
ソウル市によりますと、ソウルの先週の新たな感染者数は、1日平均1605.7人で、政府の感染対策「段階的な日常回復」が実施される前の、先月第5週の662.1人に比べて2.4倍に増えたということです。
週間ごとの1日平均の感染者数は、今月第1週が848.3人だったものが第2週は896.6人、第3週は1237.4人、第4週は1605.7人と3週連続で増え続けています。
週間の死者数も、今月第1週に32人、第2週に48人、第3週に76人、そして先週は120人と、先月第5週に比べて3.7倍に増えました。
中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者数は29日午前0時までに新たに3309人が確認され、累計で44万4200人になりました。
月曜日に発表された感染者数としては、これまでもっとも多くなっています。
重症患者数は629人で、5日連続で600人台となっていて、新たな死者数は32人でした。
一方、権徳チョル（クォン・ドクチョル）保健福祉部長官は29日、「新型コロナウイルスワクチンの1回目と2回目の接種への積極的な参加が、段階的な日常回復を実施する土台となったように、3回目の追加接種も、この道を進み続けるための重要な手立てになる」として、追加接種を参加を呼びかけました。
新型コロナワクチンの接種を完了した人は29日午前0時までに、総人口の79.7%、18歳以上の人口の91.3%となっています。
1回目の接種を済ませた人は、総人口の82.8%、18歳以上の人口の93.4%となっています。